去年に引き続きPHPerKaigiにコアスタッフ・発表者として参加してました。
そういえば一年前にこんな記事も書いたりもしてました。
去年の暮れから今年にかけて体調を崩しておりタイミング的にぎりぎりだった気もします。(在宅でPHPカンファレンスでは懇親会担当をやっていました)
なんとか発表者として自分の発表もできました。
今回の発表準備の過程では、まあまあ実用的なライブラリが副産物として生まれました。
コンテナの方は学習用途なので、あまり実用的ではないかもしれませんね。
ところで去年からプライベートではPHPやLaravelを教えたりしていて、どうやったらこれからエンジニアとして駆け出したい人たちが効率よく最新のPHPを学べるかを考えていました。
これはたまたまですが、PHPerKaigiでもイベントの告知を兼ねた事前イベントを開催したりもしていました。
しかしながら駆け出しエンジニアが興味を持っても当日に関心を持って見られるコンテンツがないという意見も目にして、それはある程度妥当にも感じられました。
だとしてもカンファレンスは初心者だけのものでもないし、初心者だからと侮って舐めて手加減をした発表をするのも逆に視聴者への敬意を欠くことになると思ったのです。
そんなときにアンカンファレンスというものが突如として爆誕しました。
アンカンファレンス、もう予約可能なので、何か話したいコトがある方はぜひお使いください!
— PHPerKaigi 2023 @3/23-3/25 (@phperkaigi) 2021年3月26日
時間になるとZoomのミーティングが生成されて、参加リンクが表示されます。(チケットと fortee をリンクしておいてください)#phperkaigi
アンカンファレンスとはIT系イベントで当日飛び入りでフリースタイルの発表をするセッションのことです。私もいくつかのカンファレンスで視聴・発表の経験があります。
正確には二日前にはアンカンファレンスが実装されたということは告知されていましたが、スタッフすらオンライン形態のアンカンファレンスをどう活用したものかと考えあぐねていました。
そんなときに実際に一番槍として先陣を切ったのはuzullaさんでした。
ここでuzullaさんの熱い話に乗って立てた枠が「[初心者向け] 一からフレームワークを作るところを見せる」です。
PHPの初学者にとっての壁はいくつかあると思っていて、そのひとつがPHPの入門書で学習するPHPと、次のステップとしてフレームワークの入門書で学習するPHPにあまりにギャップがあるように思えることです。
今回はComposerを使わないプレーンなPHPから簡単なルーティングとディスパッチのみを行なうフレームワークを20分程度で実装しました。
もちろん短時間で実装するフレームワークとLaravelやSymfony、CakePHPのような重厚なフルスタックフレームワークでは機能に大きな差がありますが、その真の根幹部分は基本的なPHP機能で書かれているということを視聴者に認識してもらうことが目的です。
ただし、今回の実装では初心者にはあまり馴染みがないかもしれないPHP機能を、ほぼ説明なしで使いました。
また、PCRE正規表現のデリミタや名前付きサブパターンのような、人によっては中級者以上でも馴染みがないかもしれない概念を活用しています。
それでもフレームワーク30行、アプリケーション30行(HTML除く)程度の実装であり、実際に動かしながら挙動を調べることで学習になるであろう効果を期待してのことです。
そして次に話したいと思ったのがPSR (PHP Standards Recommendations)についてです。
近年のPHP界隈において何かと話題になりがちなPSRの最新動向とその実態についてお話ししました。また、PSRについてはラクスさんのイベントにて飛び入りで補足解決する機会も得られました。
今回のPHPerKaigiで私にとって特筆すべきことは、やはり信頼する同僚が登壇してくれたことでしょう。
rokurokuはさまざまなカンファレンスで各プラットフォームでの縦書き表示について発表している縦書きのオーソリティーです。yosatakは若手ながらPHPStanの拡張で多くの経験を持つホープです。これで私は安心して隠居できますね。
さておき、自分のトークではずいぶん乱暴な発表をしてしまったので、また詳細なwriteupを用意したいところです。
それから
フレームワークとプレーンなPHP、そして現代的なPHPとのギャップを埋めるため、「PSR入学式」というイベントを開催予定です。
1000php.connpass.com 1000php.connpass.com
このイベントについて考えていることはまた後日記事にしようと思っています。
ほかにも去年から取材を重ねていて今月中に出さないといけない原稿などもありますので、tadsanの活躍もご期待ください。
PHPカンファレンス2021も動き始めましたし…
私事ながらPHPカンファレンス2021の実行委員長やります。いつもなら、懇親会で委員長発表があるので地味ーにw
— ooharabucyou (@ooharabucyou) 2021年4月3日
ぼちぼちやってまいります!開催は10/2-10/3です。駆け出しエンジニアから上級者まで楽しめるカンファレンスを目指しますよ ;) #phpcon